TYPEWRITER - ENERGY
2001
Typewriter Energy は、2001年にフィラデルフィアのネクサス財団で開催された展覧会である。この展覧会では、宮森敬子がフィラデルフィア各地の樹木から採取した拓本を用いて和紙で覆ったタイプライター作品が展示された。
宮森は、来場者と樹のあった場所とのつながりを生むため、タイプライターにインクをセットし、「好きな言葉を打ってください」と観客に呼びかけた。来場者が打ち込んだ言葉は、詩や日々の思索から、懐かしいキーの感触に惹かれて生まれた意味のない文字列まで、さまざまであった。
会場には地元の詩人たちも招かれ、来場者が打ち込んだ言葉を素材として、自由な解釈による朗読パフォーマンスが行われた。
Typewriter – Sun 2001年 タイプライター、和紙、木炭 35.6 × 38.1 × 17.8 cm
Typewriter – Energy 2001年 タイプライター、和紙、木炭、カンヴァス、包まれたオブジェクト
オブジェは、和紙をまるでもう一枚の皮膚のようにまとっています。
それは、すべての生命に共通する本質を表す象徴です。和紙に写し取られるのは、目に見える形だけではなく、
その自然物が持つ“魂”そのものです。
Typewriter – Energy(部分)
Typewriter – Moon 2001年 タイプライター、和紙、木炭 43.2 × 33.0 × 25.4 cm
Typewriter – Ultra 2000年 タイプライター、和紙、木炭 約30.5 × 33.0 × 12.7 cm
来場者によって生み出されたインタラクティブ作品
Typewriter Energy シリーズより:書籍作品
Typewriter Energy シリーズより:樹皮
Typewriter Energy シリーズより:額縁